ポーアイ『O2ひまわりロード』

（作品コンセプト）

　2017年に開催された、神戸港開港150周年記念「港都神戸芸術祭」で制作した「O2ひまわり」。これは、廃棄される工業用酸素ボンベのみを加工し、阪神淡路大震災復興の象徴花である「ひまわり」に 姿を変えた作品であり、酸素を供給する自然界へのオマージュ作品でもある。

　近年度々起こる自然災害の脅威に怯え、世界的なパンデミックにも疲弊した。その様な時代に生きている私たちに、大空に向かってエネルギッシ ュに咲き誇る「O2ひまわり」は、ネガティブな考え方を、ポジティブに移行する力がある。そして、災難を乗り越えた未来には、発展していくであろうこの地のシンボリックな作品になっている事を願いたい。

　「O2ひまわり」には過去から未来までの年号をランダムに刻印している。ご自身の思いある年号の「O2ひまわり」を探しながら500メートルに及ぶO2ひまわりロードを歩いてみるのはいかがだろう。